太平洋をのぞむ九十九里エリア

歌の歌詞にまで出てくる「九十九里浜」ですが、なんとその長さは約66km。美しくどこまでも伸びていくかのような浜と水平線は見る人の心を洗うかのようです。マリンスポーツが盛んで有名なエリアでもあります。

 

九十九里浜と海の行事

本州でも最も早い海開きの浜としても有名な九十九里。地引網が有名で、観光用の体験地引網などもあります。地引網とは、網を沖合いに下ろして浜に戻って、網を浜へ引き寄せて魚を捕獲するものです。体験では、海の幸の恵みを生きのいい視覚的にも、つかみ取りなど感触的にも実感できるところが良いですね。季節としては4月~11月が実施されます。

マリンスポーツ、特にサーフィンは有名です。太平洋の良い波が来ますから、全国からサーフィンをする人が集まります。しかし神奈川の鎌倉湘南などよりも、夏でさえ車などの混雑が少ないのは長い長い九十九里という浜のおかげかもしれません。浜は保護のために車の乗り入れができない地域もありますし、夏季は駐車場に困る場合もあります。駐車場から浜まで少し歩くことを考えていきましょう。海水浴場は遠浅でファミリーには遊びやすいですよ。

冬は初日の出を見るために宿泊場所などが早くから埋まってしまいます。というのは、本州でも早い時間に見ることができる初日の出と、水平線から見える美しい日の出が人気だからです。温泉あり海の幸もあり、冬場も人気の九十九里です。

 

芝山はにわ祭りや茂原の七夕祭り

九十九里エリアを成田方面内陸に移動すると芝山町があります。成田市に向かって繋がる道が「芝山はにわ道」といいますが、本当にはにわのオブジェが通りに立っています。普通の道路にはにわが点々と・・という面白い光景ですが、芝山古墳があり埴輪や古墳時代のものが出土する貴重な土地です。「はにわ博物館」もあるので考古遺物の展示も観ることができます。この芝山では「芝山はにわ祭り」という毎年11月に開催されるお祭りがあります。古代人がモチーフの他ではちょっと見られないような異祭です。お祭りには打ち上げ花火などもあり、たくさんの人で賑わいます。

九十九里と南房総の境あたりの茂原市の七夕は全国でも有名です。開催は7月下旬の金曜日から日曜の三日間かけて行われます。JR茂原駅周辺商店街は七夕飾りで埋め尽くされます。

 

イチゴ狩りでイチゴはいくつ食べられる?

九十九里エリアにある山武市成東町の国道126号線沿いは、イチゴ狩りできる農園がたくさんあります。ストロベリーロードと呼ばれ、20軒以上のイチゴ農園がそれぞれの工夫を凝らした栽培で多品種のイチゴ狩りを提供してくれます。完熟のイチゴはまるで宝石のルビーのようですよ。早いと12月下旬から始まり、天候にもよりますが5月上旬には終了するところが多いです。シーズン最初は少々酸味が多く、3月くらいになると最高に甘くなります。各農園手作りジャムなども販売していますが、イチゴがゴロゴロ入ったジャムは格別に美味しいです。

 

ポピー摘みは穴場がいっぱい

ポピー摘みが初めての方は美しく咲いた花を摘もうとしますが、ポピーはのっぺりとした「そら豆」のような蕾を摘みます。咲いた花も1〜2輪摘むこともできますが、すぐに花粉が落ちてしまいます。

さて、ポピー摘みは意外に期間が長いです。出始めはイチゴ狩りなどをハウスで作っているイチゴ園がハウス内に植えているパターンです。この場合はイチゴ狩りにプラスして楽しみができますね。イチゴ狩りは12月下旬頃から始まりますが、ポピーの屋外栽培は春にかけて楽しむことができます。花摘みとして銘打っているところもありますが、穴場は外房海岸手前の農地が広がる地域です。海岸線に沿った道路に面した畑の多くで、畑を休ませる目的でポピーを植えています。もちろん臨時の看板などが掲げられていて、1本10円くらいで摘むことができます。この季節、ドライブがてら走ってみてヒョイとポピー摘みをしてみるというノリも良いものです。

 

「なめろう」と「さんが焼き」

海に面した土地柄、海鮮自慢は多いところ。でもそれでは「この土地ならでは」っていうのが欲しい方には物足りないかも? そこで、九十九里方面には有名な「なめろう」はいかがでしょうか。回転寿司の軍艦巻きなどにも乗っていますよ。そもそも漁師の郷土料理で、アジやイワシなどの刺身を包丁でたたいて、ネギやミソを混ぜたもの。味噌や薬味が臭みを消してくれて、味わいを引き出してくれる一品です。熱々ご飯に乗せて食べるのも美味しいですね。この美味しい「なめろう」を大葉で包んで焼いたのが「さんが焼き」です。

太巻き寿司も郷土料理の一つといえるでしょう。「太巻きならどこでもあるのでは?」と思いますよね。意外なことに農村漁村に人が集まる時などに作られてきたもので、海鮮が豊富だというのに生物は使わないで巻いたものです。かんぴょうや漬物などの色合いを利用した動植物や花などの柄を巻いたりもします。